本施設は東京医科大学病院 聴覚・人工内耳センター(聞こえと言葉のケア) ACIC TMU(AUDITORY AND COCHLEAR IMPLANT CENTER OF TOKYO MEDICAL UNIVERSITY−CARE FOR HEARING AND LANGUAGE)と称し、主に補聴器や人工内耳の治療や装用が必要と考えられる方を対象とする専門施設です。
補聴器や人工内耳埋め込み術を含めた聴覚障害に関する医療は、長い歴史的背景をもちつつ、社会的なニーズに支えられて発展してきました。特に今日においては、人口構造の変化と高齢化社会の到来、国民生活の向上に伴う障害改善への個人的・社会的取り組み、新生児聴覚スクリーニングなど難聴医療制度の変遷等により、また聴覚に加えて言語獲得という「全人間的」観点から、聴覚・人工内耳医療に関する重要性は医療、福祉の両面において高まってまいりました。 以上の社会的背景とニーズから、聴覚障害でお困りの患者様のケア(先天性高度難聴小児の場合には、言葉のケアも含め)を行い、かつ本邦における本領域の医療においての最先端モデル構築を目指し、補聴器と人工内耳に焦点を当てた教育・療育情報発信型のセンターを目的とするものです。